【困惑】サウナで突然おじいちゃんに話しかけられた話

三度の飯よりサウナが好き。どうも、ナッツ太郎(@nuts_blog)と申します。

サウナが好きだ。僕はサウナが好きなんだ。

もはや一番の趣味といってもいいだろう。サウナが大好きなんだ。

僕がこんなにもサウナを好きになったのは約半年ほど前。当時はランニングにハマっていたが、腰痛が悪化したためしばらくランニングを休むことに。

その代わりになんとなくサウナに行ったことがきっかけで、今ではサウナlove人間になってしまったのである。

今回は突然サウナの中でご老人に話しかけられたときの出来事を話そうと思う。

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その日、僕は普通にサウナに入っていた。サウナの温度は87度。うん、悪くない。

僕の通っている銭湯のサウナにはいわゆるテレビジョンがないため、静かな空間でサウナを楽しむことが出来る。

入っている人数は5人。お世辞にも広いとは言えないサウナ室の中でむさくるしい”漢”たちが、ただひたすら暑さに耐え忍ぶ、己との対話の時間。なんとも素敵な空間ではないだろうか。

二の腕に滲んでは雫となって落ちていく、”汗”という名のダイヤモンドを眺めていると、突然隣にいるおじいちゃんが話し掛けてきた。

おじいちゃんおい、兄ちゃん!〇&%@△〇#%かえ!?

ん?何語だ??何を言っているのかさっぱりわからないぞ。

年を重ねたおじいちゃんはただでさえ何を言っているのかわからないのに(失礼)、さらに暑さで疲弊しているため、もはや何を言っているのか全くわからないのだ。大丈夫か、舌がほとんど回っていないぞ。

ここで苦笑いをしてスルーしてしまうことは簡単だが、はたしてそれでいいのだろうか。「お年寄りには優しくしなくてはダメよ」口癖のように言っていた母の言葉が脳裏をよぎる。

20歳そこそこの険しい顔をして暑さに耐え忍ぶ青年に、おじいちゃんが話しかけることはなかなか勇気のいることだったかもしれない。もしかしたら、上京した自分の孫の姿と僕を重ねているのでは?

そんなおじいちゃんの気持ちを無下に扱うことなんて、僕にはできなかった。

「え!?なんですって!?」

僕は笑顔で、ちょっと声を張って言ってみた。

まるで、話しかけてくれたことを喜んでいるかのように。周りにいる他のおじいちゃんたちにも”全然気軽に話しかけてくれていいんですよ”感を示すかのように。

おじいちゃん「サウナには、いつも、何分ぐらい、入っとるんかね??」

今度はゆっくりハキハキとした口調で話してくれた。某戦場カメラマンのように。ああ、なるほど、そういうことだったのか。一人で頻繁にサウナに足を運ぶ僕のことを気にかけてくれたのか。ありがたい話だ。

しかし、ふと思った。本当にそれだけなのだろうか。サウナに入り思考能力が高くなっているせいか、不必要な疑いの種が頭の中を巡る。

もしかしたら、周りのおじいちゃんたちに「わしは若者にだってガンガン絡んでいくでえ。あんたらとは違うんじゃ、どやさ!」と、自らの優位性を誇示しているのかもしれない。

ここはある種の老人たちが集う小さなコミュニティ、動物園の猿山のように厳しい上下関係があるかもしれない。もしかして、僕は単なるじいちゃん同士のマウンティングの材料にされているのでは・・・?

事の真相は分からないが、とりあえず引き続き”話やすい愉快な青年”を演じて返事をする。

「ああ、すみません!そうですねー、目安としては10分くらいですかね!調子のいいときは12分くらい入りたいですけど!まぁあんまり入りすぎるとフラフラになっちゃいますけどね笑」

どうだこの返答、100点満点ではないだろうか。

決しておもしろいことはいっていない。しかし、おちゃめな青年感が彼らにとってはきっとたまらないのである。

「最近の若いもんは、気合いが足りとらん!わしは20分くらい入っとるぞ!だいたいわしの若いころは~」なんて話につながるかもしれないが、それでもいいと思った。いや、そのほうがいいと思った。

僕のような若造が見ず知らずのおじいちゃんにしてやれることは、自分の武勇伝を語って優越感にひたってもらうことだけなのである。それが僕ら若い世代にできる、最高の親孝行、いや、見ず知らずの老人孝行なのだ。

さぁ、いいぞ。ご老人よ、こちらの準備はできている。いつでもかかってこい!あなたのその武勇伝、しかと受け止めて見せよう!!!!

おじいちゃん「ほーん。」

・・・。いや、それだけかよ!!!

驚愕だ、まさかの予想の斜め上をいかれた。「ほーん。」だけで会話を終わらせてきたのである。なんという塩対応。うちで飼ってる犬のほうがもうちょっとましなリアクションしてくれるぞ。

なんだったんだろう、僕のこれまでの気遣いは、想いは。

僕はじいちゃん同士のマウンティングの材料でもない、ましてや上京した孫の姿と重ねていたわけでもない。単なるサウナでの”暇つぶしの雑談相手”だったのである。

あゝ、恥ずかしゐ。恥ずかしゐでござる。

すぐにでもここから消えてしまいたいよ。僕は今顔が真っ赤なのではないだろうか。

いてもたってもいられなくなり、すぐさま出口に向かう。そのとき、ふと時計が目に入る。入っていた時間は6分30秒・・・残念ながら最短記録の更新だ。

あまりにも早く出すぎてしまったな・・・その日のサウナはいつもよりちょっぴり暑かった、そういうことにしておこう。

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